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妊活・妊娠コラム

【コラム】妊娠力アップのために知っておきたい妊活前の基礎知識まとめ

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妊娠力と女性の年齢の関係について知る事で妊娠しやすい体を手に入れる!

妊娠・出産は、女性にとって大きなイベントです。妊活を始める前に、まず自分の身体と妊娠力について理解しておくことが大切です。

生理があるから妊娠できるというのは、大きな間違いです。女性の身体は年齢とともに妊娠する力が低下していきます。ここでは妊娠力の上げ方や下げない方法、また妊娠力を下げてしまうトラブルや対処法について解説していきます。

妊娠したい!と思った時からきちんと準備をはじめましょう。 妊娠したいと思ったらまず頭に入れる母としての必須10カ条 こちらの記事も合わせてご覧いただき、万全の状態で妊活をスタートしましょう。

この記事のもくじ

妊娠力に最も影響を及ぼすのが女性の年齢です

子どもが産めるのは何歳まで?と気になる人もいるかと思います。
一般的には35歳を過ぎてしまうと妊娠しにくくなり、妊娠してもリスクが高くなると言われています。

その理由は、女性の身体は年齢と密接な関係があり35歳を境目に卵巣の働きや卵子の数が急激に減少してしまうからです。

卵子の素となる卵母細胞は、産まれた時に約700万個ありますがその後は減少していきます。
初潮を迎える頃には約38万個、妊娠や出産を迎える20歳~30歳の頃には、12万~5万個に減少します。

40歳になる頃には、卵子の数も約5000個にまで減少してしまうため妊娠が難しくなると言われています。

卵子は年齢が上がると減少しますが、40歳だからといっても必ずしも5000個というわけではありません。卵子の数は、個人差が大きく上記の数字は目安として認識してください。

また加齢と共に質も低下してしまう傾向にあるためさらに妊娠しにくくなり、流産する確率もぐっと上がります。

流産する確率は34歳未満では、15%ですが35歳~39歳では約20%、40歳になると約40%以上と高い確率になります。

このことからもわかるように妊娠力のピークは、個人差もありますが20代と言われています。
なので20代で妊娠・出産を迎えるのが身体にとって負担も少なく理想的です。

とはいっても妊娠・出産は女性一人でどうこうできることではありません。妊娠力があっても経済力が伴っていなければ子どもを育てることも出来ませんよね。妊娠・出産すると仕事をセーブせざるを得ない状況になるため経済力はとても大切です。

また趣味や遊び、パートナーとの時間も減り、子どもに手がかかることで自分の時間を作れなくなることもあり、妊娠・出産を先延ばしにしてしまう人も年々増加傾向にあります。

最近では、女性の社会進出や20代~30代の所得の伸び悩みなどの理由もあり晩婚化がさらに加速し、2014年の平均初婚年齢は、男性で31.1歳、女性で29.4歳と年々高くなっています。

平均初婚年齢と平均初出産年齢

女性の第1子出産年齢も30.6歳となっており、第2子では32.4歳、第3子では33.4歳と高齢出産と言われる35歳に近くなっています。

妊娠力は年齢が高くなれば自然と落ちていきます。いつか子どもがほしいと思っていても気が付けば高齢出産と言われる年齢になり、その時には妊娠しにくい身体になってしまうことも…。

一般的には、自然に妊娠できる年齢は10代後半~40代半ばまでの約30年間と言われています。50代でも自然妊娠する女性もいますが、閉経する年代のため排卵が終わってしまいます。妊娠は、不可能ではないですが現実的には難しいです。
ですが、医療の進歩により体外受精などで50代でも妊娠・出産をする女性も増えています。タレントの坂上みきさんが体外受精で妊娠したことでも話題になりましたね。

高齢でも妊娠、出産ができるようになりましたが、その分費用やリスク、母体への負担も大きくなるので出来るだけ体力のある若いうちに妊娠することが理想です。

妊娠・出産をすると、これまでの生活が大きく変わります。子どもが出来る嬉しさもありますが、それによる負担もあるので産み時を考えるのはとても大切です。

これからすぐに子どもが欲しいと思っている人は、妊娠に向けて妊活することがおすすめですが、「いずれは欲しい」と思っている人でもある程度計画を立てておくことがおすすめです。

20代は一番妊娠力がある世代です

卵子の数や質は年齢を重ねると低下していきます。

だったら若い10代で妊娠するのがベストなのでは?と思ってしまいがちですが、生理がはじまったばかりの頃は周期も安定せず身体も成熟していないため妊娠しにくくなっています。

最も妊娠しやすい年代は、10代後半から20代です。
この時期は、卵子の質も良く、数も多いので妊娠しやすくなります。また女性ホルモンの分泌も多く子宮環境が最も良い時期なので妊娠に適した年代と言えます。

20代の身体の状態

健康面でも20代はとても良い時期です。体力もあり、子宮の環境もよく女性特有の病気の発症率も低くトラブルの少ない年代になります。
ただ、体力があるがゆえに無理をしてしまう年代でもあります。仕事や遊びなどで不規則な生活をしたり、偏った食事になりがちです。また社会に出る時期でもあるのでストレスや睡眠不足から生理不順など身体に不調をきたすこともあります。生理不順や婦人科系の病気は、妊娠力を低下させる恐れがあるので注意が必要です。

30代は身体に変化がおきやすく妊娠力も人によってさまざま

卵子の質や数などには個人差があるので30代でも20代と変わらない妊娠力がある人も珍しくありません。

30代前半では、女性ホルモンの分泌量が20代と比べても遜色がなく、卵子の質や数もそこまで変わりません。

ですが30代半ばから後半になると、女性ホルモンの分泌量が減少し卵巣機能も低下するため徐々に妊娠しにくい身体へと変化していきます。

30代の身体の状態

20代と比べると体力や筋力が落ちてくる年代になります。
さらに不妊の原因となる子宮筋腫や子宮内膜症などの女性特有の病気を発症する人も増えます。
その他にも生理痛が酷くなったり、生理不順になったり子宮環境にも変化が表れる時期です。
また、子宮頸がんの発症も30代から増え始めるので定期的な検診を受けるようにしましょう。

40代になると卵子の数は10分の1まで減少

30歳では5万個あった卵子の数も40歳を迎えるとその数は10分の1の5000個にまで減少します。

卵巣機能も30代の時よりも低下するため妊娠する確率はぐっと下がります。
また妊娠しても流産する確率も上がってしまいます。

歳を重ねることによって子宮内の筋力が落ちたり、血流が悪くなり妊娠力は30代と比べると妊娠力は急激に落ちます。また40代後半になると閉経を迎える女性もいます。

40代の身体の状態

20代、30代とは違い筋力が落ちてきますし体力もなくなってくる時期です。
婦人科系の病気を発症するリスクも増え、子宮筋腫や子宮内膜症の他に、子宮がんや乳がんといった重い病気にかかることもあります。
女性ホルモンの分泌も減少し、ホルモンバランスが崩れることで身体のあちこちに不調をきたすこともあります。

妊娠・出産の世代別メリット・デメリット

メリット デメリット
20代 ・お産が軽い
・体力がある
・若いうちに育児が終わる
・経済力が弱い
・精神的に未熟
・ママともが少ない
30代 ・経済力がある
・精神的にゆとりがある
・妊娠しにくい
・流産の可能性が高くなる
・胎児の先天性異常のリスクが上がる
40代 ・経済力がある
・精神的にゆとりがある
・妊娠しにくい
・不妊の可能性
・流産のリスクが大
・胎児の先天性異常のリスクが上がる
・体力がない

20代の時期は出産適齢期と言われ妊娠・出産に最も適した時期です。

ただ、現代社会においてその年齢で妊娠・出産する人は少なく、親自身も精神的に未熟な部分があります。

また同世代のママ友も少ない事で子育てに悩みノイローゼになってしまうことも…30代、40代に比べて経済力も弱いので育児面では苦労することがあります。
だからといって、経済力のついた30代、40代に子どもが欲しいと思っていても妊娠する確率は下がりますし、体力的に不安も残ります。

経済面や自分の身体の状態、妊娠力を考慮して子どもを産む時期を考えることが大切です。

妊娠力は下がるだけじゃない!上げることもできます!

妊娠力は、年齢とともに下がっていくのは仕方のない事です。
卵子は、男性の精子とは違い作り出されることがなく、産まれた時がピークになり成長とともに減少していきます。また数だけでなく卵子の大きさや質も年々低下していきます。

20代だからといって大丈夫と思っていても、人によっては生活習慣の乱れやストレス、疲労から卵巣機能や子宮環境が低下していることもあります。特に生理不順になりがちな女性は、早い段階でのケアが大事になります。

30代になると婦人科系の病気の発生率が上がります。そして20代のころに比べて身体のあらゆるところで様々な変化が起きています。女性ホルモンも減少しますし、卵巣機能も下がります。妊娠力を上げるために規則正しい生活をして妊娠できるよう身体の準備をしましょう。

40代でも自然妊娠する方はいますが、35歳を境目に妊娠力が急激に落ちてしまうので早めの対策が必要になります。30代後半から40代になると卵子も老化してきます。老化してしまった卵子を若返らせることは難しいですし、卵子の老化を止める事もできません。ですが老化のスピードを遅くすることは出来ます。20代、30代よりも規則正しい生活や適度な運動、バランスの良い食事など心がけるようにしましょう。

適度な運動で血流をアップ

血流が悪いと卵巣機能や子宮環境を悪くしてしまいます。特に冷え性の方は注意が必要です。適度な運動や身体を温める入浴を習慣にして冷え対策を行うことが大切です。また食事でも身体を冷やすものはさけ、身体を温める食材を積極的に摂るようにしましょう。ただ、過度な運動は逆効果になるのでウォーキングなど身体に負担のかからないものにしましょう。

規則正しい生活で身体を整える

不規則な生活は妊娠力を下げてしまいます。決まった時間に就寝し決まった時間に起きることが大切です。またしっかり睡眠を取ることも妊娠力を上げるためには必要な事です。人の身体には体内リズムがあり、そのリズムが身体の機能を正常に保っています。睡眠不足になると体内リズムが狂い身体の機能が正常に働かなくなります。もちろん生殖機能も例外ではありません。

ストレスを溜めない

強いストレスを受けると生理の周期が乱れたり、排卵が起こらなくなることがあります。過度なストレスを受ける事でホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンの分泌が減り、生理が遅れたり無排卵を引き起こしてしまうからです。
とはいえ、ストレスを感じないで生活するのは難しいですよね。妊活中は焦りや不安からストレスを感じてしまうものです。趣味や運動でストレスを発散できる環境を作ることも大切です。

バランスの良い食事を取ることが大切

食事で大事なのが、良い栄養を沢山取ることではなく必要な栄養をバランスよく摂取することです。妊娠にはたんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどの5大栄養素をしっかり摂取することが大切です。
ですが毎日、毎食バランスよく栄養を取ることは難しいのですよね。そういう時のために妊活サプリなどを併用することをおすすめします。妊活サプリは、妊娠時に必要な葉酸や食事だけではなかなか摂れない栄養を簡単にバランスよく摂取できます。

妊娠力をアップさせるために食事を見直しましょう

上記でも説明しましたが妊活中はバランスの良い食事を摂ることが大切です。でもバランスの良い食事って何?と悩んでしまう方も多いと思います。

健康に生活していくためには、「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」の5大栄養素をバランスよく摂取していきましょう。

また、この他にも妊娠力を上げるなら卵子の老化を防ぐ「抗酸化」作用のある食材の摂取も大切です。
最近では炭水化物を抜くダイエットなどもありますが妊活中は絶対に避けてください。炭水化物は、糖質など身体のエネルギーの素となる栄養素を豊富に含む食材です。
もちろん摂り過ぎには注意が必要ですが、お茶碗1杯分は必ず摂取するようにしましょう。

たんぱく質は、血液や筋肉などをつくる栄養素でもあり生きていくために必要な成分になります。妊活中にも欠かせない栄養素ですが、現代人の食文化には不足しがちな栄養素なので意識的に摂取するようにしましょう。

たんぱく質が多い食材

  • 赤身肉
  • 鶏卵
  • 鶏むね肉
  • 牛乳
  • 豆腐
  • あじ
  • さけ
  • サバ
  • マグロ
  • 納豆
  • 味噌

卵子の老化にビタミンDが大きく影響しています。
受精卵の着床率アップや健康維持にも欠かせない栄養素です。またビタミンD濃度が高い精液ほど運動性が高い精子が含まれていることも最近の研究結果で判明しました。女性だけでなく男性にとっても欠かすことが出来ない栄養素になります。

ビタミンDが多い食材

  • いわし
  • いくら
  • さんま
  • さけ
  • うなぎのかば焼き
  • きくらげ

ミネラルは、人間の体内で作り出すことができない栄養素のため食事から補うしかありません。
またミネラルの一種の亜鉛や鉄分には、卵胞の成長や受精卵の細胞分裂を促進する働きがあるので意識的に摂取するようにしましょう。

ミネラルが多い食材

  • 海藻類
  • キノコ類
  • ほうれん草
  • 魚介類
  • 納豆
  • 牡蠣
  • レバー(豚、鶏、牛)

卵子や精子の健康を保つためには、5大栄養は欠かせません。
どれか一つでも不足してしまうと妊娠力が落ちてしまいます。
5大栄養素のうち炭水化物やたんぱく質、脂質は、偏った食事さえしなければ不足することはないですが、ビタミンやミネラルは、不足しやすい栄養素なのでこれらの栄養素を含むサプリを摂取して補うことも大切です。

妊活中や妊娠初期には、5大栄養素の他に葉酸も大切です。
葉酸を多く含む食材については、下記で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

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妊娠力を下げてしまう行動をとっていないかチェック!

普段行っている何気ない行動で妊娠力を下げてしまう事があります。

妊娠力を下げてしまう原因の中に当てはまることがあれば見直すことをおすすめします。

喫煙

ストレス発散のためにタバコを吸う人もいますが、これは逆効果になります。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる働きがあり血行を悪くします。さらに卵子の老化を促進させます。その他にも妊娠中のリスクも増えるので妊娠する前から禁煙するようにしましょう。

お酒

お酒に関して気を付けなければならない事は量です。大量にお酒を飲んでしまうと、生理不順や排卵障害を引き起こす原因になります。また男性においても精子の数が減少するなどの影響を及ぼします。たしなむ程度なら問題ありませんが、飲み過ぎには注意しましょう。

過度なダイエット

太り過ぎでは妊娠力は低下しますが、無理にダイエットを行うのも良くありません。特に食事制限のダイエットは、ホルモンバランスを崩す可能性もあるので注意が必要です。ダイエットするなら、ウォーキングなど、無理のない運動をすることで健康的に体重を落としていきましょう。

足を組んだりヒールを穿く

椅子に座るときやソファにもたれかかるとき、つい足を組んでしまうことがありますよね。足を組むことで骨盤が歪んでしまい生理不順や生理痛を引き起こすので注意してください。また高いヒールも骨盤が歪んでしまう原因になるので気をつけましょう。

妊娠力を上げるには、妊娠しやすい時期を把握しておくことが大事

妊娠しやすい排卵期を把握しておくことは妊活の第一歩です。
とはいえ自分の排卵日を正確にわかっている人はほとんどいませんよね?そのためにも妊活を始めたら基礎体温をつけるように心がけましょう。基礎体温をつけることで排卵日を明確にできますし、妊娠しやすい時期がわかり赤ちゃんを授かることの近道になります。

基礎体温グラフの理想型

排卵日が一番妊娠しやすいはウソ

精子は女性の体内で5日間生きられます。一方卵子は24時間しか生きられず受精可能な時間はわずか12時間だけです。排卵日に仲良ししても精子がたどり着くまでに卵子の受精可能な時間を過ぎてしまうことがあります。
なので排卵日の5日前から仲良しすると妊娠率が上がります。また最も妊娠しやすい日は排卵日の2日前と言われています。

基礎体温系を使って排卵日をチェック

基礎体温をつけることで排卵日だけでなく、低温期、高温期がわかり身体のリズムを知ることが出来ます。基礎体温を毎日測り排卵期を知ることがベストですが、最近では簡単に排卵期を計測するアイテムもあり人気があります。

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排卵日と仲良しの疑問

排卵期に入ったけど、夫婦の仲良しはどのタイミングですればいいの?何回したらいいの?など色々な疑問があると思うのでこれまでに多かった排卵と仲良しについての質問をQ&A方式で紹介します。

排卵期の仲良しは朝と夜どっちがいいの?

時間帯は特に関係ありません。
パートナーとリラックスできる状態で仲良しすることが一番の理想です。

排卵期は毎日仲良しした方が良いの?

排卵期は受精しやすい期間なので、できるだけしたほうが良いです。
回数が多ければその分妊娠の確率も上がります。

排卵期以外は仲良ししても意味ない?

排卵日以外でも妊娠は可能です。
妊娠の確率を高めたいのでしたら排卵期にすることがおすすめです。

排卵日がわかったらその日だけでも大丈夫?

排卵期が明確にわかるようでしたら、5日前から仲良しすることがおすすめです。
排卵日よりも2日前が一番妊娠しやすい日になります。

体位は関係ある?

基本的に体位は関係ありません。
ただ無理な体位で子宮や卵巣に影響がないようにしましょう。

ポイント

排卵日や排卵期に仲良しすると妊娠の確率が上がりますが、それにこだわりすぎるとプレッシャーとなり男性側の意欲が低下してしまうことがあります。
プレッシャーはやがてストレスになり不妊の原因になってしまいます。妊活のために夫婦生活も大切ですが、相手の気持ちや体調などを尊重することも必要です。

妊娠力を下げてしまう子宮や卵巣トラブル

子宮や卵巣の機能は年齢と共に低下します。それと同時に病気などのトラブルも増え妊娠力を低下させてしまうので、日ごろから定期健診など受けることが大切です。また生理痛が酷い場合や生理時の出血が増えた時などいつもと違うなと感じたら医師に相談するようにしましょう。

ここでは、妊娠力に影響を与える病気を紹介します。

30代以降に多い「子宮内膜症」

子宮内膜症は、不妊症に多い病気で子宮の内側にある血液で出来た内膜が子宮以外のところに出来てしまう病気です。卵管や卵巣近くにできることで排卵の邪魔をして妊娠力を下げてしまいます。特に30代以上に多い病気で、症状としては激しい生理痛が特徴です。生理になると子宮内膜がはがれ新しい内膜を作るのですが、子宮以外に内膜が出来てしまう事で体外に排出されず、その結果チョコレートのう腫などが出来たり他の臓器に癒着して妊娠を妨げてしまいます。
妊娠したことのない女性に多い病気で、子宮内膜症になる原因は不明ですが、生理時に剥がれ落ちた内膜の一部が卵管などに逆流して起こることが有力だとされています。

子宮内にこぶができる病気「子宮筋腫」

子宮筋腫は、子宮内にできる良性の腫瘍のことです。子宮内に腫瘍が出来てしまう事で受精卵の着床を妨げてしまい妊娠力を低下させます。主な症状は、生理時に出血が増えたり、痛みが酷くなったり、腰痛、頻尿、便秘などがあります。子宮筋腫になってしまう原因は解明されていませんが、女性ホルモンが関係していると言われています。
また主な治療法は、腫瘍の大きさや数によってさまざまですが症状が酷い場合は手術で腫瘍を取る場合もあります。

自覚症状がないため見つけた時には重症化している「卵巣のう腫」

親指ほどの卵巣内に腫瘍ができる病気です。腫瘍の中は、分泌液や脂肪などですが卵巣のう腫の種類によって様々です。また自覚症状がないため気付いたときには、重症化していることも多く最悪の場合卵巣摘出しなければなりません。
腫瘍の大きさは、小さいものからこぶしほどの大きさまであり、大きくなると下腹部に違和感を感じることもあります。5cmくらいの腫瘍であれば経過観察になり、それより大きくなると手術で摘出になります。

経験がある女性なら誰でもなる可能性がある「子宮頸がん」

子宮頸がんは、その名通り子宮頸部にできるガンです。頸部とは、子宮の入り口です。女性なら誰でもなる可能性があり、自覚症状がないため発見されずらい病気です。進行すると不正出血やおりものが増えるなどの症状がでますがそこまで行くとかなり危険な状態です。
ただ、早期発見であれば完治することができる病気なので、定期健診などをしっかり受けることが大切です。

40代に多い「卵巣がん」

卵巣のう腫は良性な腫瘍ですが、こちらは悪性の腫瘍になります。卵巣にできる腫瘍の約90%が良性ですが残りの10%は悪性の卵巣がんと診断されます。また良性の腫瘍も卵巣がんに変わることがあるので注意が必要です。
卵巣がんも症状がないことから「サイレントキラー」と呼ばれ、進行すると腹部の膨満感や骨盤、腰に痛みを感じることもあります。発症年齢は主に40代から増え始めますが、30代でも発症するケースがあるので家族に卵巣がんを患った方がいれば定期健診を受けるようにしましょう。

最近増えている「多嚢胞性卵巣症候群(PCO・PCOS)」

卵巣には、いくつか卵胞がありその中の一つが毎月大きく成長し排卵されます。ところが多嚢胞性卵巣症候群になると、卵巣に小さな卵胞が多くできてしまい卵胞が育たなくなり排卵が出来なくなります。
症状としては、生理周期が長い、生理不順、ニキビが増える、体毛が濃くなるなどがあります。生理不順や無生理、肥満体型の人に多い病気です。

多嚢胞性卵巣症候群のはっきりとした原因は不明ですが、インスリンや男性ホルモンが関係していることはわかっており、投薬治療の他に植物性インスリン様物質のピニトールと言う成分が症状の改善に高い効果があることがアメリカの研究機関で証明されました。ピニトールには、男性ホルモンを正常化してホルモンバランスを安定させる働きがあり注目されています。

妊活サプリにもピニトールが配合されたものがあり、多嚢胞性卵巣症候群の改善効果があるとされ期待されています。そのピニトールが配合されたサプリメントがベジママママナチュレになります。

子宮や卵巣の病気は自覚症状がないものがほとんどです。妊娠力を低下させてしまうだけではなく、放っておくと取り返しのつかないことにもなりかねません。生理痛が酷くなったり、出血量が増えたり、いつもと違う、おかしいなと感じたら早めに病院で診察を受けるようにしましょう。

自分の妊娠力は検査することで知ることができます

「なかなか授からない」と思ったら妊娠力の検査を受けることが大切です。また検査を受けるときは、パートナーと2人で検査を受けることが妊娠への近道になります。

妊娠力検査って何をするの?という方のために主な検査内容を紹介します。

問診

生理の状態や過去の病気、子宮や卵巣などのトラブルについての質問などがあります。そして触診などで子宮や卵巣の状態をチェックします。

血液検査

血液検査をしてホルモン量や分泌量が正常値であるかどうか調べます。また血液検査で子宮頸がんや卵巣がんのチェックも行います。

超音波検査

膣内に器具を入れて子宮や卵胞の状態を診ます。また子宮の形や位置、腫瘍なども調べることができ、排卵しているかどうかもチェックできます。

内診

超音波検査ではわからない子宮のトラブルを発見する検査です。子宮の厚みや状態、筋腫、のう腫などがわかります。

フーナーテスト

排卵期に夫婦生活を行った後に子宮の粘液を採取して精子の状態や数などを調べる検査です。これにより子宮に精子が送り込まれているかわかります。

クラミジア検査

性病でもっとも多いのがクラミジアです。感染していると不妊の原因になってしまうため妊活の前にはしっかり検査をしておきましょう。

AMH検査

体内の卵子の数を測定する検査です。保険適用外の検査になるので割高ですが、残りの卵子数などがわかるので治療法などが明確になります。

子宮卵管造影検査

子宮口からカテーテルを挿入して造影剤を入れレントゲンを撮ります。卵管の通過性や子宮の形を調べる検査で痛みを伴いますが、検査後は卵管の通りがよくなり妊娠しやすくなると言われています。

男性向けの検査もあるので夫婦そろって妊娠力の検査を受けることが大切

検査費用は、保険が効くものだけなら1万円ほどですが、保険適用外の検査も含めると3万円~5万円が相場となっています。金額は病院によって異なりますので詳しい金額は、検査を実地している病院に問い合わせてみてください。

赤ちゃんがなかなか授からないと感じたら妊娠力の検査をすることが大切です。
検査をすることで身体の状態もわかりますし、妊娠を妨げるトラブルなどを解決できるかもしれません。

また妊娠力の検査は、可能であればパートナーと2人で行うようにしてください。妊娠できない原因の半分は男性側にもあると言われています。

男性は検査に行きたがらないことも多いですが、早めに妊娠を考えているのであれば、2人揃って妊娠力を調べてもらうことが大切です。

子宝ちゃんねるでは、この記事の他にも妊娠や妊活に関する多くのコラムがあります。
妊活中の不安や妊娠中の疑問点などあった際にご覧いただければと思います。

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