こんにちは。
子宝ちゃんねるのライターのぞみです。
子宮筋腫とは、子宮にできる良性の筋腫のことを指します。
腫瘍と聞くとガンなどの怖い病気を思い浮かべがちですが、子宮筋腫の場合、99.5%が良性の筋腫ですので、子宮筋腫があることで命が危険にさらされることはほとんどありません。
しかし子宮筋腫を放ってほくと、筋腫自体の重さが10kgを超える程大きくなることもあります。
びっくりですよね。10kgって一体どんな大きさになるんだろう…。また子宮筋腫は月経時に経血量が多くなることで気が付くことが多い病気でもあります。
貧血の原因や不妊治療の延長線上でご自分が子宮筋腫である、と気づく方も多くいらっしゃいます。
こちらの記事では子宮筋腫とは一体どのような病気で、どのような症状や治療方法があるのかを詳しく説明していきたと思いますので、ご参考にしていただけますと幸いです。
この記事のもくじ
子宮筋腫の原因や診断方法
まずは子宮筋腫の原因や診断方法についてお話ししたいと思います。
子宮筋腫の原因
現在では子宮筋腫の原因はまだはっきりとは解明されておりません。
分かっていることとして、子宮筋腫になる原因は体質が大きく左右されていると考えられています。
また女性ホルモンの一種であるエストロゲン(卵胞ホルモン)の作用が大きく関係しており、早ければ20歳手前で発症する方もいらっしゃいますが、多くは30~40歳の方が発症のピークとなります。
40代の女性の方の4人に1人は筋腫を持っているとされており、閉経するとともに女性ホルモンの分泌も少なくなり、この為筋腫は少しずつ小さくなります。
子宮筋腫の診断方法
小さい筋腫の場合は見つけにくいこともありますが、婦人科でしたら基本的な診察と超音波を使ったエコーの検査で簡単に見つけることができます。
大きな筋腫や手術を視野に入れているのなら、CTやMRIで検査をすることもあります。
大きくなった筋腫には0.5%程、悪性の子宮肉腫の可能性がありますので、「大きな筋腫」と診断された際には必ず細胞診まで受けるようにして下さい。
子宮筋腫の予防法
子宮筋腫の予防法は現段階で体質的なものが大きいため「ない」とされています。
その為、現在では筋腫が出来てしまったときには、経過観察をしながら、必要であれば治療を行う、と言った選択肢しかないのが現状です。
治療技術も進化していますし、上記の通りほとんどの場合は悪性のものではないので、必要以上に怖がる必要はありません。
そのまま放置したらどうなるの?
子宮筋腫は基本的には良性の腫瘍ですので、腫瘍自体が命の危険になってしまうことはほとんどありません。
妊娠を希望されている女性にとっては、筋腫が妊娠に悪影響を与えてしまう可能性も十分ありますので、生理の経血量が増えたり、だらだら生理がいつまで経っても終わらない、不正出血があるような場合は、ぜひ婦人科の先生に診てもらうことをおすすめします。
また一言に子宮筋腫と言っても、筋腫ができる場所によって呼び方が異なります。
子宮筋腫の種類
それでは子宮筋腫は一体子宮のどのような箇所にできるのでしょうか。
筋層内筋腫
子宮筋の中にできる筋腫で、子宮筋腫の約7割の方がこの「筋層内筋腫」です。
大きさは様々で、豆粒程度の大きさのものから、こぶし程の大きさまで大きくなることもあります。
筋腫が小さい内は、症状や痛みはほとんどありませんが、大きくなるにつれ、過多月経になってくるのも「筋層内筋腫」の特徴の1つです。
漿膜下筋腫
腫瘍がこぶのように外側に突き出るのが特徴の「漿膜下筋腫」は、子宮の表面に覆う漿膜の下側にできます。
子宮の外側に飛び出す形でできる筋腫は、中にはまるできのこのような茎がある「有茎漿膜下筋腫」が出来る場合もあります。
こちらも筋腫が小さい内は症状がでないことがほとんどで、大きくなるまで気づかない方が多いのが現状です。
粘膜下筋腫
子宮の内側の壁を覆う粘膜の下にできるのが特徴で、子宮内膣に向いて育つ筋腫になります。
この「粘膜下筋腫」にも茎が付く「有茎漿膜下筋腫」があり、茎の先には筋腫がさくらんぼのようにぶら下がっている状態です。
またこの茎がさらに長くなり、筋腫が子宮口から膣内に飛び出してしまっている状態を「筋腫分娩」と呼びます。
筋腫を異物だと判断した子宮が収縮し、まるで赤ちゃんを分娩するように子宮の外側に排出してしまいます。
こうなってしまうと、月経の時に血が止まらなくなり、貧血になってしまうことがあります。
多発性筋腫
多発性筋腫は、子宮の中に上記の色々な種類の筋腫ができることを言います。
上記3種類の筋腫が混ざり合い、多い方は10~20個も筋腫ができることもあります。
ただ筋腫自体は良性なものなので、たくさんできても命の危険はありません。
子宮筋腫の主な症状
子宮筋腫に罹った女性は、どのような症状が出てくるのでしょうか。
心配な方も多いかと思いますので、症状についても解説しておきます。
生理の経血量が増える
子宮筋腫の症状として一番多いのは、経血量の増加です。
ただ、経血量は増えますが、生理痛はさほど強くならないこともあります。
またレバー状の血の塊が出てきた場合なども、子宮筋腫が原因の可能性があります。
しかし私は筋腫ではありませんでしたが、月経時、血の塊がでることが良くありましたので一概には判断ができませんね。
生理の日数が突然増えたというとき(例えばいつもは5日程で終わっていた生理が7日以上続くなど)も、子宮筋腫の症状の1つとして考えられます。
気になる症状がある方は、自己判断をするのではなく、かかりつけの婦人科の先生へ相談されることをおすすめします。
おりものの増加
子宮筋腫の症状として、もう1つ水のようなさらさらとしたおりものが増加することもあります。
他にも血が混じったおりものや黄色っぽいおりものが出ることがあります。
腹痛や腰痛などの痛み
筋腫自体に感染やねじれが起こってくると、下腹部に痛みを感じることがあります。
また筋腫ができる場所によっては腰痛を感じる場合もあります。
腫瘍が大きくなってくると、自分で腹部を触ることででこぼことした腫瘍を感じる場合もあります。
トイレが近くなる
子宮ができる場所によっては、大きくなってきた筋腫が暴行を圧迫し、トイレが近くなる、と言った症状がでる方もいらっしゃいます。
ただし、妊活中や妊娠中は食生活などの生活環境の変化や、様々な体調変化がありますので、あまり正確な判断材料とは言えません。
もしも極端にトイレが近くなったと感じたら、こちらも婦人科の医師に相談をして、必要であれば検査を受けてみてください。
大きくなった筋腫は不妊の原因に
子宮筋腫が大きくなるにつれ、せっかく卵子と精子が受精した受精卵ができあがっても、でこぼこした子宮には受精卵は着床しずらいものです。
特に筋腫が10cm以上にまで大きくなってしまうと、着床障害が起こりやすくなりますので、妊活をしているのになかなか妊娠しない方も、可能性の1つとして考えておく方が安心です。
ほとんどが良性なものだと言っても、子宮筋腫があると言われると少なからずショックを受けるという話を聞いたことがありますので、事前に正しい知識を備えておくことも大切です。
子宮筋腫による出血
子宮筋腫による出血の多くは、上記でもご説明させて頂いた生理の時の出血量が多くなったり、生理が長く続く、と言ったものがほとんどになります。
月経時に止まらない程の出血
子宮筋腫が大きくなると、経血量が多くなり、夜用のナプキンを付けても下着やパジャマが汚れてしまったり、ナプキンとタンポンを併用しても間に合わなくなってしまうこともあります。
それほどの出血をしてしまうと、普段血を見慣れている私たち女性であっても不安を感じてしまうこともあります。
しかし、そんな時こそ落ち着いて正しい行動をして、正常な体調を取り戻せるよう前向きな気持ちを持ちましょう。
生理以外にも出血がある
いわゆる不正出血のことを指します。
生理の時以外に出血がある時は、何かのサインであることが多いので、この場合も早めに婦人科で診てもらいましょう。
それでは次は気になる、子宮筋腫の治療方法について詳しくお話ししたいと思います。
子宮筋腫の治療方法
子宮筋腫の治療方法として、大きく分けて薬物療法と手術があります。
まずは薬物療法から解説していきます。
まずはじめに、経腟超音波エコーを使うことで、筋腫の有無や大きさなどが分かります。
そのうえで、
- 腫瘍がどの位置にあるのか
- 筋腫の大きさ
- 症状
- 筋腫を持っている方の年齢
- お子さんを希望するか
によっても治療方法は異なってきます。
また基本的に子宮筋腫は良性のこぶなので、特に症状が出ていない時には治療はせずに経過観察になることも多くあります。
注射によるホルモン治療
筋腫の大きさがそれほど大きくなく、症状もあまりない場合には、痛みがあれば鎮痛剤を処方され、また貧血がある方には鉄剤が処方されます。
上記の治療で十分ではない時には「ホルモン療法」として注射を行うことなります。
「ホルモン療法」の1つに「疑閉経療法」と言うものがあります。
「疑閉経療法」とは筋腫は閉経することで小さくなっていきますので、薬のチカラで筋腫の原因とされている女性ホルモンの一種、エストロゲンの分泌を大幅に抑える方法になります。
こうすることで、閉経状態を作り、筋腫を少しずつ小さくしていきます。
ホルモン療法には副作用があります
ホルモン療法による注射の副作用として、更年期のような症状が出たり、骨粗しょう症のリスクも大きくなり体への負担もかなり大きくなります。
この為、ホルモン療法の治療は最大でも6ヶ月で、その後は一旦お薬をお休みする期間を作らなくてはいけません。
お薬をお休みすると、当然のことながら筋腫はまた大きくなってしまうことが多い為、本当に閉経するまで時間稼ぎをしたり、あるいは手術をする前に、筋腫を少しでも小さくする方法として使われています。
ピル
主に低用量ピルを使うことになります。
ピルには筋腫が大きくなるスピードを抑える働きがあります。
それと同時に生理痛や貧血などの症状にも効果が期待できますし、更年期の症状がでる心配もありません。
子宮筋腫の手術
それでは次に子宮筋腫の手術についてお話ししたいと思います。
子宮筋腫の手術には大きく分けて2種類あります。
- 筋腫核手術…筋腫だけを取り除きます。
デメリットとしては再発や出血量が多くなります。 - 子宮全摘出…子宮ごと全て取り除きます。
デメリットは将来妊娠を希望している方には向きません。
大切なのは腫瘍の大きさではなく、自分にとって手術が本当に必要かどうかです。
よく「この位の大きさなら腹腔鏡下で手術が可能ですよ」と、すぐに手術を勧めるお医者さんもいらっしゃいますが、そんな時にはご自分の身体と、そして心と家族と相談するようにして下さい。
- 自分にとって本当に必要な手術なのか。
- 子宮を取るか、残すか。
- 開腹手術か腹腔鏡下の手術か
上記3点が主に大切なことになってきます。
手術の種類
手術の種類と費用、入院日数の目安についてまとめてみます。
こちらは大体の目安の数字としてご確認いただければと思います。
腹腔鏡下手術
お腹に小さな穴をあける手術になります。
小さな穴から腹腔鏡と言うカメラを入れて、モニターでお腹の中を確認しながら腫瘍を取り除きます。
50~65万円 保険適用可
入院日数施術後3~5日間は要入院
子宮鏡下手術
子宮口から子宮鏡を入れ、子宮鏡の先に付いている電子で筋腫を取り除く方法です。
およその費用25~40万円 保険適用可
入院日数一泊2日程度
開腹手術
上記2つの手術では困難な程の大きさの筋腫や、子宮摘出が必要な場合にはこちらの施術方法になります。
およその費用50~65万円 保険適用可
入院日数約2週間
FUS治療
日帰りで治療できる最新の治療方法になります。
筋腫には神経がなく、超音波のビームでし筋腫を焼くことで、熱や痛みをほとんど感じることなく、日帰りで施術でき、次の日からほとんど元の生活に戻ることができます。
50万円 保険適用不可
入院日数日帰り
UAE治療
こちらも最新の治療方法になります。
聞きなれないUAE治療は、カテーテルを使用し筋腫に流れている血を止めて壊死させる治療方法になります。
治療時には、足の付け根におよそ5mm程度の穴をあけ、そこからカテーテルを挿入します。
子宮筋腫にのみ流れている血管を一時的に遮断することで、筋腫自体を全て壊死させます。
壊死した筋腫は、時間が経つごとに小さくなりなくなっていきます。
一般的には1年でおよそ3分の1程度にまで小さくなります。
15万円 保険適用可の場合
45万円 保険適用不可の場合
※保険が適用されるされないは医師の判断によって異なります。
手術後妊娠の可能性は?
お子さんを希望されている女性にとって、子宮筋腫の手術をすることにより妊娠できるのかどうかはとても重要なことになります。
まず妊娠する可能性はあります。しかし術後は子宮に傷ができている状態ですので、傷の回復には時間がかかります。
すぐに妊活をしたい気持ちはやまやまですが、術後はどうしても痛みがあったり感染症の心配もありますので、担当医から「OK」が出るまでの間は妊活は控える必要があります。
通常であれば、術後1~3ヶ月程で生理が来ます。
経過に問題がなければ2回の生理を迎えれば妊活をはじめても大丈夫とされています。
子宮筋腫の手術後のお話し
子宮筋腫の手術をして、筋腫を取ったあとはどうなるのか?
良性と言われていても体内に不要なコブができるのですから不安になりますよね。
手術を受けるか迷われている方は、こちらの内容もご一読いただき参考になさってください。
手術後の妊娠は癒着しやすい?
筋腫を取った際には、子宮に傷ができてしまうことがあります。
その傷の上に胎盤が出来てしまうと「癒着胎盤」を起こす可能性があります。
通常であれば、赤ちゃんが産まれた後、胎盤は自然に子宮からするりと剥がれて落ちて子宮の外に出ようとします。
しかしそれが癒着胎盤だと、子宮と胎盤ががっちりとひっついてしまっている状態なので、無理に剥がそうとすると大きな血管が破れてしまう恐れがあり、そうなると水道の蛇口をひねったように血が止まらなくなり、母体に命の危険が出て来てしまいます。
ですので最悪緊急帝王切開で赤ちゃんを出産し、その後胎盤を子宮ごと摘出する、と言った処置になるケースも多くあるようです。
ちなみに私は1人目の時も癒着胎盤で、なんとか先生が上手く胎盤を剥がしてくれ子宮は温存できました。
そして2人目3人目である双子妊娠時も癒着胎盤で、その際は大量の出血が予想されたので、帝王切開術で双子を出産後そのまま胎盤と一緒に子宮を取ってもらうことになりました。
エコーやMRIでは分かりにくい癒着胎盤は、出産後に分かることが多いのが特徴で、癒着胎盤での妊婦さんの死亡率は3%と高く、妊婦さんや産婦人科の先生にとっても重要な疾患とされています。
ですのでもし子宮筋腫の手術をされた後に妊娠した場合は、担当医に「手術による傷があるので、胎盤が癒着しているか心配」とぜひ申し出てみて下さい。
私が双子を出産したのは施設の整っている大きな大学病院でしたので、担当医がMRIやエコーで丁寧に診て下さり「多分癒着しているだろう」と言う判断で出産に挑んだので問題はありませんでしたが、癒着胎盤と知らずに出産していたら、命が危なかっただろうな、と自分のことながら思いました。
出産後、担当医からのお話しで、やはり胎盤と子宮はがっちりと癒着しており「子宮摘出を選択して正解だったね」と仰っておられました。
出産はそれでなくても命がけです。
一般的にはあまり知られていない癒着胎盤ですが、子宮の手術をしたことのある方はぜひ担当医に相談してみることをおすすめします。
妊娠中の子宮筋腫
妊娠中に子宮筋腫が見つかることもあります。
妊娠中にある子宮筋腫は「子宮筋腫合併妊娠」と呼ばれており、しっかりと管理していくことが重要になってきます。
妊娠中に大きくなる筋腫にはより注意が必要
筋腫が大きくなることで、臓器が圧迫されお腹の張りを感じるようになることがあります。
お腹が頻繁に張り出すと、お腹の中の赤ちゃんが苦しくなったり、「切迫早産」の可能性も高くなってきますので、気になる症状がある方は、担当医に相談するようにして下さい。
出産のリスク
通常の出産は陣痛を感じてからはじまります。
陣痛とは子宮が伸縮することで痛みを感じることを指しますが、筋腫があることにより子宮の伸縮が妨げられると、「微弱陣痛」のままなかなか本陣痛へと繋がらず、トラブルの原因となることもあります。
そして「微弱陣痛」が続くときには、必要に応じて「陣痛促進剤」を投与することになります。
それで赤ちゃんが産まれるならば、それでいいじゃない、と思われるかもしれません。
しかし私も1人目の時、微弱陣痛が続き「陣痛促進剤」を投与されました。
「陣痛促進剤」を投与されると通常の陣痛の痛みよりも、薬を使っての出産は痛みが強くり、実際に私もとても痛い思いをし、1人目を産みました。
(そしてやっと生まれたと思うも、その後すぐ癒着胎盤でも痛い思いをしました。。。)
筋腫がある場合は帝王切開になる確率がアップします
担当医の判断にはなりますが、出産時に子宮筋腫がある場合、帝王切開術になる可能性が高くなります。
筋腫があることで、先ほどもお伝えした「微弱陣痛」や、他にも「胎児異常」などの確率が上がりますので、帝王切開になる確率は高くなるのが現状です。
また検診で筋腫が子宮の入り口付近にあると確認できているときには、大切な赤ちゃんの産道を妨げてしまう恐れがある為、赤ちゃんとママの安全を第一に考えて帝王切開を選択する医師が多くいらっしゃいます。
しかし「帝王切開」も立派なお産です。
私も双子出産は「帝王切開になります」と担当医に言われた時は「お腹を切って赤ちゃんを出すなんて。。。」と、こわくて仕方ありませんでしたが、ママと赤ちゃんの安全を第一に考えて、必要であれば帝王切開術を受けるようにしましょう。
出産と同時に筋腫を取り除くことも可能
こちらも担当医の判断にもよりますが、妊娠中にできてしまった筋腫は、場合によっては出産方法を帝王切開術にし、赤ちゃんを取り出した後そのまま、筋腫を取り除くオペをすることがあります。
帝王切開後に筋腫を残しておくと、子宮伸縮が上手く行われないことがあります。
また子宮内膜炎を引き起こす原因にもなり、次、妊娠したときの流産や早産にも関わるおそれがあるからです。
しかし一度きれいに筋腫を取り除いても、筋腫は再発する可能性があるため、次に妊娠した時には新しい筋腫が出来ているケースもあります。
実際に子宮筋腫の手術を受けた方のお話し
それでは最後に実際に子宮筋腫の手術を受けた方のお話しをご紹介させて頂きたいと思います。
実際に手術をするという事はかなり勇気の要ることですし、精神的にも体調的にも必ずダメージを受けてしまいます。
こちらの体験談を提供してくださった方々の温かいご厚意が、これから手術を考えている方の参考になりますように。
筋腫の手術を受けて良かった
かなり大きめの筋腫があることが分かって、30歳の頃に子宮全摘出の手術を受ける決断をしました。
子供は1人いて、1人で十分だと思っていたのと、筋腫切除だけの手術だと再発の可能性があると病院の先生から言われていたので、
「子宮を取ってもらえば再発の心配がないんだったらその方がいい!」ということで意外にもすぐに決めてしまいました。
先生にも本当に大丈夫?と何度か確認をされるくらいにあっさり決断しちゃいました。
もともと生理が重くて、毎月苦しんでいたので、私的にはその痛みや苦しみがなくなるという事で、むしろメリットを感じていたくらいなんです。
こんな事を言うと不謹慎かもしれないですけど、手術の後はめちゃくちゃ快適です(笑)
今まで絶対に買い置きを切らすことができなかったナプキンや鎮痛剤も買わなくて良くなったので、あの時の自分の決断は間違っていなかったと確信しています。
開腹全摘出手術を受けました
40歳後半に子宮全摘出をしました。
理由として1番大きかったのは子宮全摘出以外だと筋腫がまた再発してしまう可能性があるとの話を聞いたからです。再発はどうしても嫌だったので…
子宮摘出は自分の中でも結構な決断でしたが、子宮にまつわる他の病気のリスクも今後なくなると考えれば…と自分に言い聞かせました。
毎月の生理痛も酷い方だったので、それから解放されるというのも私の中では大きな理由の1つでした。
そうこう考えている内に、今の自分に1番合っているのは全摘出の手術なんだと前向きに考えられるようになっていきました。
担当の医師からはかなり細かく丁寧に手術に関する説明をいただきました。
私が聞きたいことについても全て確認し、主人も同様にたくさんの質問をしていましたが、先生は最後まで丁寧に答えてくださいました
なので、私たち夫婦にとっては完全に納得した上での手術という事になります。
気持ちの面での安心や納得って大事ですからね。
手術が終わった後には、体調的に予想していたよりも楽になりました。
毎月の生理がなくなるだけでこんなに気持ちも体調も楽なんだと驚いています。
とっても楽になりました
アラサー主婦です。
大きな筋腫があったのと、度々不正出血に悩まされていたので、悩みに悩んだ末に思いきって回復手術をすることを決断しました。
いわゆる子宮の全摘出手術です。
手術の前日に入院をして、合計で10日間の入院生活は意外にもあっという間でした。
先生や病院の対応が良かったのもあったのかもしれません。
かなり大きめの筋腫だったため、私の担当をしてくれたお医者様も慎重になってくださいました。
何度も相談をして、質問も繰り返して、手術をしたいと決断した後も半年かけてホルモン注射をしました。
これは、筋腫を少しでも小さくしてから手術をした方が良いというリスクを考えた処置です。
いまでは手術から1年半が経過していますが、体調不良も特になく、手術前に比べて悪化したことは何もないので毎日が快適です。
最初の数か月は正直不安でしたけど、半年くらい何もなかった時点でホッとできました。
今までは気にかけていた温泉旅行なども生理のことを気にせずに出掛けられますし、思いついてすぐにエステにもスパにも出掛けられます。
もちろん人それぞれの個人差はあるとしても、私はこの手術を決断して、そして思い切って全摘出をして良かったと心から感じています。
子宮を全摘出しました
30代が終わろうとする頃に、ついに開腹手術の決断をして子宮を全摘出しました。
よく聞くような子宮筋腫の症状(不正出血など)は特に現れなかったのですが、筋腫の大きさは20センチを超えていて、その大きさゆえの圧迫が苦しくて以前から手術を考えていました。
筋腫が大きかったせいで下腹部は不自然なほどでこぼこしていました。
それに、頻繁に貧血の症状が現れて苦しんでいました。
子供は2人産んでいたので、そこが決断のキッカケにもなったと思っています。
子供をまだ産んでいない時に子宮筋腫の手術の事を考えていたら・・・私ならすぐには決断できなかったと思います。
もともと子供は絶対に欲しいと思っていたもので。
手術をしてもう3年以上経過していて、今ではフルタイムの仕事と子育て、家事をこなせています。
体はいたって健康で、何も不自由は感じていません。
開腹と言うと凄そうですけど、傷口は思ったほど大きくなくて、おへその下から数センチほどの跡がうっすら見えるくらい。
誰も見ないところなので気にもなりません(笑)
手術をして1番良かったと思うのは両親のこと。
手術当時は両親も元気で幼かった子供たちのお世話をしてくれました。
しかし、最近では歳のせいもあって両親の体調があまりよくなくなってしまいました。
子供が当時ほど手のかからない年齢になったことと、私の体調も万全なので、今では両親のお世話が必要なときにいつでも力になることができています。
そう思うと、あの時に思いきって決断をして手術を受けておいて良かったと心からそう感じています。
これからも大切な人たちのために頑張って生きていきたいです。
悩んだ末に手術しました
45歳を過ぎてから子宮を全摘出しました。
腫瘍切除のみにしようか、当初はかなり迷いました。
40歳を過ぎていたとしても女性として子宮をすべて摘出してしまう事にどこか抵抗があって・・・
しかし、最終的に手術をしたのに再発のリスクがあるのがどうしても嫌だったので子宮全摘出を選択することにしました。
家族とも何度も話し合いをして出した決断でした。
手術は無事に終わったのですが、終わったあとにしばらく熱が出たり、少し気分が悪くなることもありました。
それでも私はこの手術を受けて良かったと心からそう感じることができています。
皆さんが良くおっしゃる、生理の事を考えなくてよくなるという理由が1番です。
あんなに女性として~なんて考えていたのに、実際生理がなくなるととっても気が楽になりましたよ。
もともと痛みに凄く弱い私にとって、お腹を切って手術をするという話を聞いただけで青ざめてしまう問題です。
恐くて恐くてしかたなく、手術を決断するまで2年以上の年月がかかりました。かなりの期間ですよね。
その間、私のはっきりしない態度に付き合ってくださった担当のお医者様や家族には心から感謝しています。
今ではもっと早く決断しておけば良かったと思えるほどに毎日を幸せに過ごせています。
子宮筋腫の理解を深めておくことは大切です
命に別状はほとんどない、と言われている筋腫ですが、できてしまうと何かとやっかいなものですね。
特に妊娠、出産を望んでいる女性にとっては時に深刻な状況をうみだしてしまいます。
しかし自分の身体の一番の担当医は自分自身です。
自分の体調は自分が1番良く分かっていると思うので、少しでも不安に思うことがあれば、なるべく早めに婦人科や産婦人科の先生に納得のいくまで相談するようにして下さい。
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